11週

4度目の検診。
初めて産婦人科の「再来」扱いになっていた。待ち時間も30分もなかった。
先生も今までとは違い、聞きたいことがあったらなんでも聞いてください、と言ってくれた。
途中で病院が改装したためか、私の診察が2回となっていたり、予定日が17日と聞いていたのが16日だったり、確か一度目もしたはずのがん検診の結果をまた伝えられたりしたが、仕方がない。


先の出血のこともあったので、動揺していたためか、内診台にあがる時に、自分で足踏み式のスイッチを踏んでしまい、椅子がどんどん開いていってしまい、下半身丸出しで立ち往生してしまった。


心配していた胎児は、先生が笑い出すほど、暴れまくって、私のことをずっと蹴りあげていた。
「ここが心臓ですね、バクバク動いているでしょーって、本人がこれだけ動いているのになんですけど」と言われる。「まだ小さいから感じないと思いますけど、大きくなったら胎動がしますからね」
モニターの中、手と足があって動いている、今は親指大のそれを見て、笑いながら、ホッとするより、感動していた。すげえな、と思った。
超音波を見ると、元気になる。


次回はいよいよ妊婦外来。ああ、ようやく!
そこからは急に忙しかった。検査の結果はもろもろ大丈夫だったのだが、ヘルペスの値だけが高かったので再審査。「過去になった事があっても数値が高くなるんですけど」と言われるが、記憶にない。


採血室で採血し(またすると思わなかったので、袖がまくれず結局カーテンの中で全部脱ぐことに)、助産士さんとの面談。彼女はずっとフロアを仕切っていたので私も顔を知っていて、彼女と話す段階まできたことを、彼女は喜んでいるようで、「おめでとう」と言いそれからやっぱり「よかったわね」と言うのだった。高齢出産なんだなぁ…。助産士さん手作りの、手作り感満載の(つまりイラストに入るキャプチャーが全て「WAKU-WAKU」といったローマ字の、小学校でよくプリントで見たような)ファイルをもらったり、入院にあたっての説明を聞いたり(母子同室らしい)、私が増やしていい体重が8〜10キロだということだったり。
立ち会い希望を伝えると、父親学級の予約を次回来院時にしてください、とのこと。母親学級しかり。


その後、清算をして(本日3450円。採血は再審査のため保険適用)、入院案内ブースに行き、入院の予約を取る。4人部屋と個室しかなく、4人部屋は建物が目の前にあって薄暗いのだとのこと。しかし勿論差額1日3万は出せないので、一応4人部屋に予約を入れる。
出産一次金の直接払い込みは出来るんですか、と聞くと、料金の関係は全て料金所で聞いてくださいと言われる。料金所に移動して尋ねると、「それならこちらの書類にサインしてください」と言われる。「え、もう、今ですか?」と言うと、「今じゃなくてもいいですけど、なるべく早めでおねがいします」と言われたので、じゃあ、と言って、健康保険証のナンバーと診察券のナンバーを書いてサインする。「ちなみに出産の場合、何も起きなかったとして、標準でどのくらい料金がかかるか目安を教えてください」と尋ねる。
一時金払い込みで、皆さん20万〜25万ですね、言われる。サイトに載っていたので、うんまぁそんなものかーと思うものの、やっぱ高いよなぁと思ったが、いろいろな理由からして仕方がない。出産難民と言われる今、こんなにすんなり産む場所が決められたのも、幸運なのだ。
母子同室の大部屋で6日間もやっていけるのか、すごく不安だが。


すでに病院で2時間もすごしていたのでさすがに疲れたのか、
夕方の歯医者の時間まで眠ったのだが、全く睡眠が足りなく、夜は早めに床についた。


まだ実感のない夫に、妊婦外来についていけないのか聞いておいて、と言われる。
夫を連れてきている人もいるので、それはきっと可能だけど、自分から言い出すなんて、ニューエイジなのね、と思う。超音波はおもしろいよーと言うと、すごく見たがっていた。有料で録画してくれるらしいのだが、VHSなんだってー、と言うと、そこも改装しろよー、と夫は笑っていた。