多くの妊婦が、妊娠すると毛が濃くなり、出産後、脱毛に悩まされるという。
腹に産毛がふさふさはえてきたりするらしい。
ホルモンめ、いったいなぜそんなことをする必要が。
私は全体的に体毛が薄いので、脱毛になったら本当に困る。


昨日の風呂上がり、妊娠線ができないように祈りをこめながらオイルをぬりたくっていると、
ずいぶんと臍が出て来たのに気がついた。出て来た、というか、奥の部分が浅くなってきたというか。
腹の皮が伸びてきているんだなぁ、と思いながら、まじまじと見ていると、うっすら、臍から上に一直線、産毛が生えているのに気がついた。
おお、腹毛、と面白がってたどっていたら、なんということでしょう、胸毛が生えていた。
胸の間にもさもさと産毛のような胸毛が、そして、胸の下には黒い、髭の反り残しのような胸毛が!!!!!!!!!!!さすがにこれはかなりショッキングで、私の女としてのアイデンティティーが崩れていく音がした。
こうやって女は強くなっていくのか。
出産したらなくなりますように。。。

登山靴

そんなには登らないだろうしなぁ、だがしかし…と今年迷いに迷って登山靴を買ったのだけど、買ってよかった。
妊婦生活に大変役立っている。というか、ほとんどこれしか履いてない。
だってこの安定感といったら!滑らない、転ばない。雨の日だってぜんぜん染みない。歩いていても疲れない。ああ、地味なの買わなくて良かった!!
ありがとう山ガールたち。あなたがたのおかげで、かわいくて安全な歩行の毎日です。

悪夢

悪夢を見た。


昔住んでいた実家に、私達はまだみんな住んでいて、そこに滞在している私の友人が、命を狙われていた。
様々な脅しのメッセージを受け、しかし今晩が無事に過ぎれば、全てハッピーエンドで終わるという日、私は、両親の部屋に彼女も呼び寄せ、ここで今夜は全員で寝よう、と言った。
彼女は、私の部屋で寝泊まりしていたので、そっちはどうしようかと言うので、ベッドに人が寝ているように細工してきたらいい、とアドバイスをした。
彼女はそのようにして自分の荷物を私の部屋から引き上げて、寝室にやってきた。
すると母がやってきて、彼女が一緒に寝ることに難色を示した。
母は母で、最悪家族を巻き込むようなことがあってはならないという考えだったのだが、私は、そんなことを言うなんて、母が犯人なのではないかと言った。母は怒り、そんな風に思うなら、あなたが彼女の代わりに自分の部屋で寝なさい、と言う。
私は自室に行った。ベッドを見やると、彼女が作った「誰かが寝ているふり」としての布団の盛り上がりがあった。クローゼットが開いていたのでそれを閉じたりしながら、ふと、脅しのメッセージを見た時、彼女自身は最初にどこにいたんだっけ、ということが頭をかすめた。布団の盛り上がりがなんだかやけに硬く見える。弱気を打ち消すように、私は背中からベッドにダイブすると、布団の中に、誰かがいる。私はとびのいて出口に向かう、背後から私に手が伸びるのがわかる、私は大きな声で「誰かいたーーー」と叫んだ。


叫びながらその自分の声で目が覚めると、夫が、どうしたの、と驚いていた。
夢の顛末を話すと、「それは怖いね。でも、叫んでいたのは違う言葉だったよ」と言う。「やっぱり××だった、って叫んでた」………なにそれ怖い!!!!
××のところは聞き取れなかったと夫は言った。誰。誰だったの。二重に怖い。
夫に、「寝る前に進撃の巨人なんか読むからだよ」と言われた。べつにあんなの怖くないけど。やっぱりミステリー見過ぎかしら。


夢診断を調べると、殺されそうになる夢は、肉体的・精神的に無理をしている状態、だそう。
教育費と老後の資金に関してどう貯金していけばいいのかと暗くなったりしていたからだろうか。肉体的には全く無理していないと思うのだけど…。
悪夢って、胎児になにか影響するのかな。今日は寝る前に、牧歌的なもの読んで寝よう…。

夢の中で、母乳が垂れていた。指ですくいとって舐めてみると、ものすごくしょっぱい。こんなもの、赤ん坊が飲めるわけがない、食生活を変えなければ、と思ったところで目が覚めた。


調べてみると、しょっぱくなる原因は食生活の他に、母乳が作られてから飲むまでに時間がたってしまったことにもあるらしい。それを放っておくと乳腺がつまり、乳腺炎になったりするらしい。
私の母親が常々、「お産の痛みはすぐ忘れるけど、乳腺炎の痛みは未だに忘れられない」と言っているので、潜在的に怯えているのか、それとも週に2回以上インドカレーを食べていることの罪悪感か。


妊娠してから直視を避けていたのだが、入浴前に、鏡で自分の胸をまじまじと見た。
乳輪も乳首も、かなり大きく、黒くなっていた。首から下が、国籍が南のほうに変わってしまったかのよう。自分の裸体に興味はないので、残念な気持ちにはならなかったが、これはひくな、とだけ客観的に思った。

まぬけの遺伝子

妊娠してから、まぬけになった。


もともとそんなにきっちりしている方じゃないけれど、鍵をかけ忘れたり、鍵自体を忘れたり、電気をつけっぱなしたり、お風呂のお湯を抜き忘れたりする。
全て、普段夫が私に小言を言われるようなことだ。
夫は、私がまぬけなことをするたびに、自分の遺伝子が私の体内にあるせいだ、と喜んでいる。


今日は、夫宛のメールを間違って妹に送ってしまった。メールの送り間違いなんて普段ぜったいしないのに!!
進撃の巨人、買っとこうか?」という私のメールに対し、妹は一言「なにそれ?」とだけ送り返してきたのだった。ま、漫画です…。

母親学級 二回目

部屋に入って躊躇した。前回の会議仕様な机組みではなく、机は全て寄せられた広間に、助産士の机とホワイトボードに対し、半円座にずらり椅子が並んでいる。
メガネを忘れたので、一番見えやすい真ん中の席に座った。
文庫本を読みながら始まるのを待っていたのだが、開始時間に顔をあげてみると、空席が3席。うち、2席は私の両隣だ。そんなに人を寄せ付けない空気を出していたつもりはないのだが、「モロッコで断食(ラマダーン)」をカバーも書けずに読んでいたせいだろうか。ただのおもしろ旅行記なのに、知らない人が見たら宗教的な匂いがするのだろうか。それともまさか前回の挨拶がすべったから…


今日は助産士の話。
入院時に必要なもの、病院が用意してくれるもの、などを説明される。
「陣痛で箸もフォークも持てなくなるから、片手で食べられるようなおにぎりとかバナナとか、高カロリーなものを持ってくると良い」というのと、「飲み物はコップが持てなくなるので、ペットボトルに指す長めの曲がるストローを持って来ると良い」というのを聞いて、マラソンの時に用意するものと考えればわかりやすいなと思った。カステラとか持っていこう。もっと水気のあるものの方がいいかしら。


それから体重の話。普通の体型の人で、大体週0.3〜0.5kgまでしか太れない、ということ。
ただ痩せている人は、12kg以上は太ってくださいとのことだった。
つい一昨年だか去年までは、体重は6kg増加までと厳しく言われ、小さく産んで大きく育てよう、
というのが国の方針だったのが、最近、それで生まれてきた子供が生活習慣病になりやすいことがわかり、厚生労働省より、もう少し大きく生みましょうというお達しが出たのだそうだ。


それから入院後、陣痛室から分娩室、分娩後の病室への移動、のフロー。
陣痛室ではアロマをたいたり、好きな音楽CDをかけることが出来るそうだが、個室と2人部屋とあって、希望は出せず、空いている方に入れられるらしい。
自分が全くリラックスできない例えばジャニーズ的音楽がかけられていたら、と思うと、個室に当たるよう祈るばかりだ。


休憩後は、5人組みに輪になって、自分の身に起きたマイナートラブルについてのディスカッション。私のチームは、人の良さそうなおとなしめのちょっと地味めの人が3人と、アジア系外国人と、私だ。コントができそうな絵面だ。
みんなもじもじしているので、自分から「実はつわりがなくて」と言うと、なんと、そこにいる全員ともつわりのない妊婦だった。20%くらいしかいないと言われているつわりなしがこんなに揃うなんて…。マイナートラブルがないので他に話すこともなく、全員「運動したいがどこまでやっていいのかよくわかんない」と言ったり、一人ひどい便秘で外来で薬をもらっている、という人に対してみんなでこれはあれはと言ってみたり(どれも効果なしだったと返されたり)。あとは一人だけちょう怖い初老の女先生がいる、という話でまるで怪談のように盛り上がった(その先生に当たりませんように!)。


決められた時間まで喋った後、各チームを代表して1人が、どんなマイナートラブルがあったか、みんなで教え合った対処法を発表させられた。
我がチームの番になって、やっぱりみんながもじもじしているので、私が代表し、みんなつわりがほとんどなかったこと、頭痛の対処、運動したいこと、便秘の悩みを話した、という話をした。「便秘に関しては万策尽きました」と私が言うと、お悩みが便秘中心だったチームが笑っていた。
せっかく発表したのに、「運動と頭痛に関しては、助産士の範囲ではないので直接外来の時に聞いてください」と言われてしまった。


それから妊婦に良い体操を教わり、終わった。


エレベーターに乗ると、地震が起こって、2階で止まって下ろされた。ぞろぞろと階段を降りて行く妊婦たち。考えてみると、妊婦たちだけがこの建物の中で、希望に満ち満ちた患者なので、その行脚は、シリアスな病院内で、ピンク色の巨大なアメーバが花を出しながら通り過ぎていくような異様さだった。


次回は4月に受講する。ああもうその頃は、出産一ヶ月前だ!

タンパク質ノイローゼ

今日、ようやく3食ともタンパク質を摂取することに成功した。


朝:お雑煮(手羽中)・リンゴと人参のジュース
昼:カキフライのおこわ御膳
夜:ほうれん草とラム肉のインドカレー・人参とタマネギのサラダ


近所でラム肉が売っていないので、六本木からの帰りにスーパーで買って帰るのだが、
ここのラム肉は本当においしい。
肉の中で一番ラム肉が好きかもしれない、と思わすほどおいしい。
夫も羊の肉が好きなので、たいへん有り難い。子供はきっと嫌だろうな。。。あ、でも北海道の人は?北海道の人は子供の頃から食べるよね?ジンギスカン。あー料理研究家で、子供用のカレー作らないっていう人いたなぁ。子供も大人の辛いカレー食べてるの。どの雑誌だったろう…。


ところで、はまり食いがない、と言っていた私だけど、ひたひたとはまってしまっているものがある事に気がついた。


人参だ。


とくに、人参とタマネギのサラダは、昨日も食べた(忘れていた)。
そして明日も食べられるようにしてある。
今までの人生で、「リンゴと人参のジュースが飲みたい」と思うことはあっても、「人参が食べたい」と思う日なんてほとんどなかったはずなのに。一体どうして。そんなにカロチンに関する何かが不足しているの?それともまさか、干支…?
まあ、はまるんだとして、ジャンクなものや肥りやすいものじゃなくて、良かったけれど…。


夫が考案した私においしい人参とタマネギのサラダは、
細切りした人参と、水にさらした細切りタマネギを、
グレープシードオイル、塩、胡椒、ワインビネガー、酢、を合わせたものと和えて、
ニョクナムをほんの数滴垂らす。私はこれに、レモン汁を加えたり、ハーブをくわえたり。
ニョクナム入れるのと入れないのとで、味がぜんぜん違う!